ライン。
ここだって思った時、目の前に引かれた線を飛び越えて行けるか。
人は行動を起こす時、無意識に目の前に線を引く。
それを超えれた人だけが行動を起こせる。
人はその一瞬一瞬の内に、心の中で葛藤を演じる。
そこで一歩を踏み出すのを、人は勇気と呼ぶ。
勇気は言葉で言うのは簡単だ。
勇気を出せ。
君に勇気がなかったからだ。
その引いてある線はただの線じゃない。
その一瞬、その場、その時、選択のない時なんてない。
人は思い込みが激しい生き物だ。
常に自分だけが不幸だと嘆く。
行き詰まっているのは自分だけだと勝手に勘違いしている。
何でそういうことが起きるか。
人は常に何かに怯えながら生きているからだ。
何をそんなに怯える必要があるのか。
人が恐れているのは、周りの人だ。
人は人が一番怖い。
だから、各々線引きをする。
そして、周りを警戒しつつ、その時が来るのを見極めている。
線は人との境界線と飛び出す勇気を試すためにある。
誰も線に沿って歩けというわけではない。
飛び越すか、手前でチャンスを伺うか。
そのどちらかだ。
目の前にあるのはレールなんかじゃない。
ただの線だ。
それ以外でも、それ以上でもない。
よく見てみれば分かる。
あっ、何だこれかぐらいにしか思わないだろう。
その線を飛び越えるのは一歩でいい。
しかも、大股でなくてもいいんだ。
小さな一歩でも超えれる線だ。